金子和史 川嶋かえ
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、受託収賄罪に問われた大会組織委員会の元理事・高橋治之被告(79)の初公判が14日、東京地裁であった。高橋元理事は「全ての公訴事実について無罪を主張します」と述べ、起訴内容を否認した。
高橋元理事は、スポンサー選定などで便宜を図った見返りに5ルートで計約2億円の賄賂を受け取ったとして、昨年8~11月に4回逮捕・起訴された。
職務権限、賄賂性を否定
高橋元理事は冒頭の罪状認否で「理事として協賛企業を募る職務に従事したことはなく、理事の職務として取り計らいはしていない」と述べた。贈賄側から受け取った資金は「民間のコンサル会社としての報酬であくまでビジネス」で、「理事の職務の対価として支払われたものではない」と賄賂性を否定した。
これに対して検察側は冒頭陳述で、高橋元理事にはスポンサー集めなどで理事としての職務権限があったと主張した。
検察「働きかけが『理事としての職務』」
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル